境界湿地アウトポスト

Border Marsh Outpost
雰囲気・景観
低い丘を削って築かれた土塁と木柵、
その内側に、
兵舎、倉庫、見張り塔が寄せ集めのように並ぶ。
石造建築はほとんどなく、
すべてが「一時的に使うつもり」で作られた形をしている。
足元は常に湿っており、
踏み固められた地面の隙間から水が滲む。
雨が降れば、
拠点全体が浅い泥沼のようになる。
昼でも霧が残り、
夜には視界が極端に悪くなる。
篝火とランタンの光は、
安心のためというより、
何かが近づいているかを確認するためのものだ。
地理・環境
グリムデールの北東付近、
ジェゼム伯爵領とヴァンデーゲン伯爵領の境界線上に位置する。
- 周囲:広大な沼沢地と湿原
- 地盤:不安定、沈下・陥没あり
- 気候:多湿・霧・突発的な豪雨
この沼沢地は、
- 魔獣
- 沼地適応型モンスター
- 異界由来の存在
が混在する危険地帯であり、
街道は意図的にこの拠点を迂回するよう設定されている。
歴史
このアウトポストは、
グリムデールの厄災以降、
北東方面の治安悪化を受けて設置された。
当初は、
- ジェゼム伯爵領が単独で建設
- その後、越境問題が頻発
したため、
ヴァンデーゲン伯爵領が介入。
結果として、「共同管理」という名の妥協が成立し、現在の形になった。
産業と交易
この拠点に、
産業と呼べるものは存在しない。
主な役割は以下の通り。
- 街道の監視・通行確認
- 沼沢地への立入管理(名目上)
- モンスター被害の初動対応
- 両伯爵領間の緩衝点
非公式には、
- 危険地帯への案内
- 物資・情報の横流し
- 密輸の見逃し
も行われている。
統治と権力構造
名目上:
ジェゼム伯爵領 × ヴァンデーゲン伯爵領 共同管理
実態:
責任分散による半放棄状態
- 両領から派遣された指揮官(権限が噛み合わない)
- 兵士たち(混成部隊・士気低下)
- 文官・記録官(最低限のみ)
- 非公式な実力者(古参兵・案内人)
命令系統は不明瞭で、
緊急時ほど判断が遅れる。
宗教
正式な聖堂は存在しない。
小さな祠が二つあり、
- 聖カスバート(秩序と防衛)
- 名を持たぬ土地神(沼を鎮める存在)
が、並んで祀られている。

