シンダウィック

Sindawick
雰囲気・景観
シンダウィックは、常に木の匂いがする町である。
朝は伐採に向かう斧の音、
昼は製材と削りの乾いた響き、
夕暮れには削り屑を燃やす煙が、森の縁に立ち上る。
建物の多くは木造だが、
基礎や要所には石が用いられている。
町の外縁には、
南西の森林帯に食い込むように広がる伐採区
《森の指(フォレストフィンガー)》が伸び、
伐りすぎない、枯らしすぎないという暗黙の規律が守られている。
地理・環境
- ミーダー伯爵領南西部
- 広葉樹と針葉樹が混在する森林帯の入口
- 緩やかな丘と沢が多く、水車に適した地形
森林は豊かだが、
オークや野生動物、時折現れる亜人種の脅威もあり、
森は恵みであると同時に境界線でもある。
歴史
■ 開拓と定着
シンダウィックは、
アーディル建設期に必要な木材供給拠点として成立した。
当初は仮設の伐採村にすぎなかったが、
「この森は使い捨てにできない」という判断から、
定住型の町へと移行した。
街区区分
伐採区(フォレストフィンガー前縁)
- 森へ向かう拠点
- 伐採者の詰所・監視小屋
木工区
- 家具工房
- 樽工房
- 車輪・建材工房
居住区
- 職人と家族の住居
- 小規模市場
自警団区画
- 緊急集合所
- 見張り塔
- 武器庫
産業と交易
酒樽(特に林檎酒・葡萄酒用)
家具・建材
車輪・楽器(弦楽器の胴)
製品の多くは、
- アーディルへ内需供給
- ランコーカス侯領へ樽の輸出
に回される。
交易量は安定しており、
派手ではないが欠かせない町として評価が高い。
統治と権力構造
名目統治:ミーダー伯爵領
実務:木工組合(ギルド)長老会
治安:自警団(準軍事組織)
この町では、
騎士よりも腕の良い職人の発言力が強い。
宗教
- 聖カスバート信仰(節度と誠実)
- 森の女神アローナ
- オーバドハイ信仰
森そのものを神と呼ぶことはないが、
「アローナの賜物である木を無駄にすることは罪に近い」という倫理観が根付いている。

