ゴルハイム

Gorheim
雰囲気・景観
切り立った岩壁と険しい山道に囲まれ、
谷底にへばりつくように石造と木造の建物が並ぶ。
家屋は低く、窓は小さく、
外観は煤と粉塵で黒ずんでいる。
昼夜を問わず、
どこかで金属を打つ音が響き、
鉱石を砕く乾いた音が山に反響する。
空気は冷たく、
鼻腔には常に
鉄と石と湿った土の匂いが残る。
地理・環境
ジェゼム伯爵領北西寄り、
山岳地帯の中腹に位置する鉱山集落。
- 周囲:急峻な岩山と針葉樹林
- 道路:山道は一本のみ(馬車通行は困難)
- 気候:冷涼・多霧・降雪あり
農地はほとんど存在せず、
食料の多くは
外部からの搬入に依存している。
この地に人が住む理由は、
ただ一つ――
鉱脈があるからである。
歴史
ゴルハイムは、
伯爵領成立以前から存在した
小規模な採掘地が起源である。
ジェゼム伯爵領が確立されると、
この鉱脈は正式に管理され、
鉱夫と鍛冶職人が集められた。
一時期は繁栄したが、
現在では、
- 主鉱脈の枯渇
- 採掘深度の増大
- 落盤・事故の頻発
により、
衰退期に入っている。
それでも閉山されないのは、
まだ「完全には掘り尽くされていない」からである。
産業と交易
主産業は鉱業。
- 鉄鉱
- 少量の銀
- 石材
が産出される。
精錬は簡易的なものに留まり、
高品質な加工は
エルミルズやカルゼラへ送られる。
近年では、
- 危険な深部掘削
- 非公式な坑道
- 記録に残らない採掘
が増えており、
事故と失踪が常態化している。
統治と権力構造
名目上:ジェゼム伯爵領直轄鉱山
実態:放置に近い管理体制
- 伯爵家派遣の監督官(名ばかり)
- 鉱夫長たちの合議
- 鍛冶・運搬を担う家系
- 外部商人(買い叩き)
法律は存在するが、
坑道の中までは及ばない。
宗教
正式な聖堂は存在しない。
小さな祠が村の外れにあり、
表向きは
聖カスバートへの祈りが捧げられている。

