グレイリム

Graylim
雰囲気・景観
碁盤目状に整えられた街路、
均一な高さの石造建築、
広すぎる中央広場――
すべてが「秩序ある未来」を想定して設計されている。
しかし実際には、
空き家や未完成の建物が目立ち、
夜になると風が吹き抜ける音だけが広場に響く。
人はいる。
だが、この街に根を張っている者は少ない。
地理・環境
アーレン辺境伯領南寄り
マガーグと複数の砦を結ぶ街道上
- 森からは比較的離れている
- 赤い霧の直接的影響は受けない
- 見通しの良い平地に造成
軍事的・行政的には理想的な立地だが、
周囲の土地は肥沃とは言えず、
都市単体での自立は難しい。
歴史
■ 計画都市としての建設
大遠征後、
王国は「新しい秩序の象徴」として
グレイリムの建設を決定した。
- 征服地の安定化
- 開拓民の受け皿
- 教会権威の可視化
を目的とした、上から与えられた都市である。
■ 入植期
移民や退役兵が送り込まれたが、
支援は十分ではなく、
理想と現実の乖離が急速に広がった。
■ 現在
都市は存続しているが、
活気は乏しく、
住民の多くは「いずれ出ていくつもり」で暮らしている。
産業・交易
- 行政関連業務
- 軍需倉庫の管理
- 街道中継
- 教会関連の徴収・配給
生産力は低く、
生活物資の多くを
マガーグ経由で供給されている。
商業都市というより、
統治のための箱に近い。
統治と権力構造
名目上:アーレン辺境伯領直轄の模範都市
実態:
- 行政官
- 教会役人
- 駐屯兵
による上意下達の管理都市
法律:厳格
税:定額・容赦なし
駐屯兵:常設(規律重視)
秩序は保たれているが、
それは「信頼」ではなく
諦めによって維持されている。
宗教
聖カスバート教会:
都市建設と同時に進出
- 大聖堂(未完成)
- 公開説教の場
住民の多くは信仰よりも
監視の視線を意識している。
私的な信仰は表に出ない。
この街で祈る者は、
声を出さず、心の中でのみ祈る。

