グラントディープ

Grantdeep

雰囲気・景観

グラントディープは、常に鉄と湿った土の匂いが漂う鉱山都市である。
街は山肌を穿つように築かれ、巨大な坑口が幾つも口を開けている。
古い坑道の一部はドワーフ様式の石造りで、精緻な彫刻と堅牢な構造を今も保っているが、
その周囲には人間主導で急ごしらえされた木造・鉄骨混じりの施設が無秩序に増築されている。

昼夜を問わず、鉱山用の昇降機や荷車が軋む音が響き、夜になると坑内から漏れる灯りが街を不気味に照らす。
深部で起きる事故の噂や行方不明者の話は日常的で、街全体に慢性的な緊張感と疲弊が漂っている。

地理・環境

  • ヴァンデーゲン伯爵領北東寄り、丘陵と低山帯の境界に位置
  • 周辺には枯れかけた鉱脈跡や廃坑が点在
  • 北東方面では近年、亜人種(主にコボルド)の活動が活発化
  • 地下水脈と古い坑道が複雑に絡み合い、地盤は不安定

鉱山は大きく分けて、

  • 旧来型の安定鉱区(浅~中層)
  • 問題含みの深層鉱区
    の二系統が存在する。

歴史

ドワーフ時代

かつてはファイアハート族ドワーフによって拓かれた由緒ある鉱山であった。
良質な鉄と耐久性に優れた鉱石を産出し、坑道は高度な計画性をもって掘削されていた。

しかし、ある時期を境にドワーフは深部の掘削を避け、やがて完全に撤退したとされる。その理由は記録に残されていない。

グリムデールの災厄後

グリムデールの大災厄後、資源不足に直面した人間勢力が鉱山を再開発。
ヴァンデーゲン家の後援のもと、人間主導の鉱山街として再興された。

ドワーフの遺した坑道と技術は活用されたが、本質的な理解はなされていないまま運用されている。

産業・交易

  • 主産業:鉄鉱石の採掘
  • 副産業:
    • 鉱山道具の修繕
    • 鉱石精錬(粗加工)
    • 鉱夫向けの酒・娯楽

近年は産出量が減少し、深部依存が加速している。

統治と権力構造

  • 名目上はヴァンデーゲン伯爵領の直轄鉱山街
  • 実務は鉱山管理官と採掘組合が担う
  • 治安維持は最低限で、鉱山事故や行方不明は「自己責任」とされがち

街の安定は鉱石の産出量に強く依存しており、産出低下がそのまま政治的緊張につながる。

宗教

  • 主流宗教は明確に定まっていない
  • 聖カスバート教の影響は弱く、形式的な祈りに留まる

坑内では:

  • 古いドワーフの守護信仰
  • 土地精霊的な信仰
  • 個人的な護符・禁忌
    が混在している

深部に関しては、祈りを捧げること自体を避ける者も多い

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