エリンダス

Elindas
雰囲気・景観
昼間、この場所は静かで、
ただの古い森の遺構に見える。
しかし夜になると、
月光が差し込む角度でのみ、
石と地形が「都市だった配置」を思い出す。
半地下構造の住居跡、
円環状に配置された石壁、
湖ではなく、月を映すためだけに掘られた水盤。
太陽の子達の集落と違い、
ここには生活の温もりが残っていない。
あるのは 意図された静寂 だけである。
地理・環境
ラヒ領域中央部を見下ろす山塊の上部
ラヒ南部、
フェル=ラヒからさらに南、
山影と湿地が交錯する低光量の地。
- 樹冠が厚く、昼でも薄暗い
- 霧が溜まりやすい
- 月光が異様に強く反射する地形
- 鳥や獣の気配が少ない
地面は柔らかく、
足跡は残るが、方向感覚が狂う。
歴史
■ 建設期(約300年以上前)
エリンダスは、
月の子達がまだラヒに留まっていた時代に築かれた。
目的は「生活」ではなく、
- 夜の儀式
- 月の周期の観測
- 文様と血統の管理
- 夢・予兆・死の解釈
であった。
つまりこの都市は、
月の子達にとっての精神的中枢である。
■ 分岐と放棄(約200年前)
太陽の子達との価値観の差が明確になると、
月の子達は段階的に南へ移動を始める。
エリンダスは最後まで使われたが、
最終的には意図的に放棄された。
産業と交易
存在しない。
統治と権力構造
名目上の支配者は存在しない。
しかし実質的には、
- 年長の観測者
- 文様の解釈者
- 外界を知る者
による 合議制 が敷かれている。
アスフィルの決定は、
フェル=ラヒを含む他集落にも強い影響を与える。
宗教
信仰対象は、
- 月
- 夜
- 影
- 死と再生の循環
神殿は存在せず、都市全体が 一つの儀式構造 だった。

