フェル=カイナ

Fer-Kaina
雰囲気・景観
内海に面した湾奥に築かれ、
港は深く、波は穏やか。
だが街全体には、
どこか「音を抑えている」ような空気が漂う。
石造の倉庫、精錬施設、商館が港沿いに並び、
街路は広くはないが、整備されている。
煙は立つが、喧噪は少ない。
兵士は目立たない。
だが、武装した私兵と監視者の視線は確かに存在する。
地理・環境
- ウェイマス公爵領南西部
- 内海に通じる湾奥都市
- ジェゼム伯爵領カルゼラと水路で接続
湾は天然の良港であり、
大型船の入港が可能。
背後の丘陵と低山地帯には、
- 鉄鉱
- 石英鉱脈
- ブレンデッド・クォーツの浅層鉱
が点在する。
歴史
■ 前史:小鉱山集落
この地は元々、
小規模な鉱山と漁村が併存する場所であった。
鉱石は質が良かったが、
輸送路が限定的で、
大きな発展には至らなかった。
■ 内戦期
南北内戦期、
この湾は補給・隠匿に適した場所として利用される。
正規軍
私兵
傭兵団
が密かに利用し、
「物資が消える港」として知られるようになる。
■ 戦後再編と都市化
戦後、
ウェイマス公爵家はこの地を直轄せず、
半自治的商業都市として再編する。
街区区分
■ 湾港・積替区
フェル=カイナの表の顔。
- 深水桟橋
- 石造倉庫群
- 荷役広場
- 公認検量所
外来船が最初に接する場所であり、
手続き・記録・税が最も厳密に管理される。
■ 商館連合区
港湾区の背後、
最も整備された街路に沿って広がる。
- 大商館の本館
- 契約室
- 会議所
- 私設警備詰所
外見は開放的だが、
実際に立ち入れるのは
- 契約者
- 仲介人
- 推薦を受けた者
のみ。
■ 精錬・触媒加工区
街の中心寄り、
外部からは見えにくい位置にある。
- 鉄・石英精錬所
- 触媒鉱処理炉
- 魔法耐性素材加工棟
- 技術者宿舎
常に稼働しており、
煙と熱が街に重くのしかかる。
■ 鉱山接続区
- 市街と山地の境界。
- 鉱坑入口
- 資材集積場
- 監督官施設
- 臨時宿舎
常住人口は少ない。
滞在するための街区であり、
暮らすための場所ではない。
夜間立入は原則禁止。
■ 鉱夫・下層居住区

街の縁、
あるいは精錬区の影に押し込められる。
- 粗末な木造家屋
- 借家
- 共同井戸
- 非公式酒場
ここは、
- 契約外労働者
- 日雇い
- 事故生還者
が集まる場所。
都市はこの街区を必要としているが、
存在を認めていない。
産業と交易
- 鉱石(鉄・石英)
- ブレンデッド・クォーツ
- 精錬前触媒素材
- 対魔法建材・部材
- 技術契約・供給契約
完成品の武器は少ない。
統治と権力構造
名目上:
ウェイマス公爵領所属都市
実態:
商館連合による合議支配
- 有力商館
- 精錬組合
- 鉱山管理者
が、都市評議会を構成する。
公爵家は、
- 税の取り分
- 供給の優先権
- 非公開契約
を得る代わりに、
内政への直接介入を行わない。
宗教
聖カスバート教会:小規模拠点
ハイローニアス信仰:ほぼ影響なし
技術者・鉱夫の間では古くからの慣習でモラディンが信仰されている。

