アスフィル

Asfil
雰囲気・景観
アスフィルは、森の海を見下ろす山上都市である。
樹冠を突き抜ける高さの尾根と岩盤の上に築かれ、
下界の森が霧と緑の波として広がる様子を常に見渡せる。
建造物は石と生木を組み合わせた半恒久構造で、
地面に「建つ」のではなく、
岩と樹に「噛み合う」ように配置されている。
空気は澄み、風が常に流れている。
昼は陽光が強く、夜は星が近い。
フェル=ラヒの湿った気配とは異なり、
ここは思考と警戒のための場所である。
地理・環境
ラヒ領域中央部を見下ろす山塊の上部
標高は高いが切り立った峰ではなく、
古い隆起によって生まれた広い岩稜帯
- 年間を通して涼しい
- 朝夕は濃い雲海が下方を覆う
- 冬でも極端な寒冷にはならない
- 森の上層風が直接当たる
水源は山腹の湧水と、
霧を集める岩棚・樹木構造によって確保されている。
歴史
■ 創設期(イラリエン以前)
アスフィルは、
「森の奥に籠るだけでは、森を守れない」
という思想から生まれた集落である。
森の民が、
- 森を見渡す
- 森の外を観測する
- 来訪者・侵入者を早期に察知する
という役割を意識的に持った場所だった。
■ イラリエン時代
フェル=ラヒ(当時イラリエン)が繁栄すると同時に、
アスフィルは
- 見張り
- 使者
- 星と季節の観測
- 文様知識の体系化
を担う知的拠点として機能した。
■ 大遠征前後
人間側の動きが活発化した際、
最初に異変を察知したのがアスフィルである。
産業と交易
農耕・狩猟はほとんど行われない。
主な役割は以下:
- 見張り・観測
- 風と天候の読み
- 文様・記憶の継承
- 外界との接触判断
- 危機時の合図・伝達
実用品の多くはフェル=ラヒから供給される。
統治と権力構造
名目上の支配者は存在しない。
しかし実質的には、
- 年長の観測者
- 文様の解釈者
- 外界を知る者
による 合議制 が敷かれている。
アスフィルの決定は、
フェル=ラヒを含む他集落にも強い影響を与える。
宗教
信仰は生活に溶け込んでいる。
山頂近くには、
星の配置と文様を対応させた古い石盤が点在する。

