デルミア

Delmia

雰囲気・景観


海に面した低い浜辺と、
その背後に並ぶ小さな家屋跡。
石と流木で組まれた住居は崩れかけ、
屋根は失われ、
壁には白い塩の跡が残っている。

港と呼ぶにはあまりにも小さな桟橋は、
途中で折れ、
杭だけが海面から突き出している。

昼間は静かで、
波の音と風の音だけがある。
鳥すら寄りつかず、
漁網も舟も、
意図的に持ち去られた痕跡が見て取れる。

地理・環境

ジェゼム伯爵領南部沿岸、
ヴァルドレン腐海の影響圏に近い
低地の入り江に位置する。

航路:現在は利用されていない

海岸:浅瀬が多く、砂と塩が混じる

背後:低い丘と草地

歴史

デルミアは、
ヴァルドレン海がまだ
ただの沿岸海域だった頃から存在した
小さな漁村である。

住民は、

  • 沿岸漁業
  • 小規模な塩作り
  • 近隣村との物々交換

によって、
慎ましく暮らしていた。

グリムデールの厄災以降、
海の様子は徐々に変わっていった。

  • 漁獲量の減少
  • 不自然な死体の漂着
  • 夜の浅瀬での異変

それでも、
しばらくは村は残っていた。

産業と交易

  • 小舟による沿岸漁業
  • 干物・塩蔵
  • 簡素な塩田

特筆すべき産業はなかったが、
それゆえに、この村は長く続いていた。

統治と権力構造

デルミアには、
現在いかなる統治も存在しない。

名目上は
ジェゼム伯爵領内だが、

  • 税も
  • 管理も
  • 巡回も

行われていない。

宗教

村の中央に、
小さな祠が残っている。

祠には、
正式な神名は刻まれていない。

かつては、

  • 海の安全
  • 漁の無事
  • 家族の帰還

を祈るための場所だった。

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