リースヘイヴン

Reethaven

雰囲気・景観

リースヘイヴンは、街としての輪郭がはっきりしない街である。
カルドヘイムとマークリッジの中間に存在し、
城壁は低く、ところどころ未完成か崩れかけており、門というより「通り抜け口」に近い。
街路は広めだが整然とはしておらず、交易路・宿場・倉庫・居住区が混ざり合っている。

建物は石造と木造が入り混じり、外見は質実剛健だが華美さはない。
シュトラーム川(Strom)沿いの陸路交易の結節点として常に人の出入りがあり、
街全体に「一時滞在者の匂い」が漂っている。

夜になると篝火と街灯が点々と灯り、
警戒心と即席の秩序によって辛うじて均衡が保たれている印象を与える。

地理・環境

リースヘイヴンは、
ストーンホルム北西—カルドヘイム—マークリッジ—ジェゼム伯爵領を結ぶ街道上に位置する。

・周囲はなだらかな丘陵と乾いた草原
・防衛に適した地形ではない
・その代わり、軍勢・商隊・難民・巡礼が通過しやすい

街の外縁部には簡易な野営地や仮設市場が自然発生的に広がっており、
「都市と街道の境界」が曖昧になっている。

歴史

リースヘイヴンは、もともと街道の合流点に設けられた宿場集落にすぎなかった。

グリムデール以前から存在はしていたが、
災厄後に以下の理由で急速に重要度を増した。

  • 他都市が宗教的・政治的に硬直する中で、
    中立的な通過点として機能した
  • 難民、傭兵、放浪の学者、異端者が定住せず滞在した
  • 「どこにも属さない者たちの街」として拡張していった

結果として、
強い統治者を持たないまま都市規模に成長したという、珍しい経緯を持つ。

統治と権力構造

名目上はヴァンデーゲン伯爵領に属するが、
実際の統治は極めて緩い。

  • 街の運営は商人組合・宿屋連合・護衛団の合議制
  • 伯爵家の代官は置かれているが、実権は限定的
  • 明確な「市長」は存在しない

そのため、政治的には非常に柔軟だが、
同時に責任の所在が曖昧という弱点を抱えている。

河岸部(船着き場)

治安は本体の街より悪い

小規模ながら独立した街のような機能

倉庫、荷役小屋、酒場、簡易宿泊所

河港労働者、舟守、仲買人が集まる

宗教

リースヘイヴンは、聖カスバート教の影響が及びきっていない都市のひとつである。

  • 聖カスバート教の礼拝所は存在するが、小規模
  • ペイロア、ハイローニアス、旅人系の小神信仰が混在
  • 無宗教・実利主義者も多い

宗教的対立は表面化していないが、
「信仰は私事」という暗黙の了解が街の秩序を支えている。

この曖昧さこそが、
他の都市から警戒される理由でもある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です