ユディカ

Judica
雰囲気・景観
ユディカは、秩序と裁きが可視化された都市である。
街全体が石造建築で統一され、色彩は抑えられ、尖塔と垂直線が強調された景観を持つ。
通りは広く、見通しが良いよう設計されており、影の多い路地は意図的に排除されている。
人々の表情は硬く、沈黙が常態である。
鐘の音と祈祷の声が定期的に街に響く。
都市そのものが「監視される空間」であり、訪問者は常に“見られている”感覚を抱く。
地理・環境
ヴァンデーゲン伯爵領北東部、アーレン辺境伯領へ至る主要街道上に位置する宗教都市。
周囲はなだらかな丘陵と開けた平原で、軍事行動・巡察に適した地形を持つ。
防壁は都市規模に比して堅牢で、城塞都市というよりも
「聖域を守るための要塞」としての性格が強い。
歴史
元々は小規模な巡礼地であったが、
グリムデールの厄災以後、秩序崩壊への恐怖が南部全域に広がったことで急速に重要性を増した。
聖カスバート教会はここを
「南部における秩序回復の楔」として位置づけ、
異端審問制度を大幅に強化・制度化した。
現在のユディカは、
「裁かれるために集められる街」
としての役割を担っている。
都市機能
- 異端審問庁(複数階層・地下拘束区画あり)
- 大聖堂および巡礼者収容区
- 告発受付所(匿名可、虚偽告発は重罪)
- 軍事・巡察部隊の常駐
商業機能は最小限で、
都市経済はほぼ教会財源と巡礼献金に依存している。
街区・構造






① 大聖堂・聖域区
- 聖カスバート大聖堂
- 異端審問の最終裁定が下される「裁定壇」
- 高位聖職者・異端審問官の居住区
- 一般市民は立入制限あり
② 審問庁・拘束区
- 異端審問庁本部
- 地下拘束区画(公開されない裁定の場)
- 記録庫・押収品保管庫
- 告発処理部局
③ 巡礼者・下層居住区
- 巡礼者宿
- 低位聖職者・職人・下働きの住居
- 施療所・懺悔室
- 常に人の出入りがあるが、監視も厳しい
④ 軍事・巡察区
- 聖カスバート騎士団詰所
- 巡察兵舎・武具庫
- 城門・街道監視所
- 公開処刑が行われることもある広場
⑤ 外縁
- 城壁内だが都市機能から切り離された区域
- 告発されたが裁定未決の者の隔離居住
- 半ば放棄された建物も多い
統治と権力構造
表の統治:聖カスバート教会
実質的執行権:クロイツ家
クロイツ家は代々、異端審問官を輩出してきた一族であり、
ユディカにおいては裁定と執行を一手に担う家系である。
異端審問は原則非公開。
ただし、秩序維持・見せしめが必要と判断された場合のみ公開裁定が行われる。
宗教
主信仰:聖カスバート教(南部急進派)
ユディカにおける聖カスバート信仰は、
教義上は正統でありながら、実践においては極めて急進的である。
- 秩序外の存在は“存在そのものが罪”
- 対話よりも裁定を優先
- 悔悟よりも排除を重視
この姿勢は教会中央から黙認されており、
結果として南部全体への支配力強化に寄与している。
森の民:殲滅・排除対象
ソーサラー:秩序外の魔力として断罪対象
ウォーロック:
学院側は限定的に容認
聖カスバート教会は明確に否定

