ミルベリー

Millbury
雰囲気・景観
ミルベリーは、煙と金属音が街の呼吸となっている都市である。
低い石造りの建物が密集し、屋根の上には換気筒や簡素な煙突が突き出している。昼夜を問わず、どこかで歯車の噛み合う音、金床を打つ音、蒸気の抜ける低い唸りが聞こえる。
街路は実用一点張りで、装飾は少ない。
しかし、壁面や扉、梁の一本一本には「設計された形」があり、無駄のなさが逆に独特の美を生んでいる。
地理・環境
位置
- フェルディナから北上する工房街道沿い
- クレイグフェルへ向かう中継点
- 周囲はなだらかな丘陵と川沿いの平地
水車・風車・簡易な圧力装置を動かすため、水利が極端に重視されている。
街の地下には複数層の排水路・作業用通路が存在し、一部は意図的に地図から消されている。
歴史
ミルベリーは、グリムデールの災厄以前から存在した技術者の集積地である。
災厄発生時、多くの技術都市が崩壊・粛清・封鎖される中で、
ミルベリーは
- 「辺境」
- 「工房中心で軍事色が薄い」
- 「ギルドが政治的発言を抑制した」
という理由から追及を免れた。
その結果、
ここには “失われたはずの設計思想” が断片的に生き残った。
街区構成
技術ギルド中枢区
- 評議会ホール
- 設計庫
- 技術者の宿舎
一部の設計室には、グリムデール災厄直前の設計思想が残されている。
工房区
- 鍛冶
- 機構師
- 魔動具調整士
見た目は普通の工房だが、
内部には「ありえない精度」の部品が並ぶ。
倉庫・封印区
- 表向きは倉庫
- 実際は稼働中の古式自動機械や魔動具が保管・運用されている
この区画の存在は、ギルド内でも一部の者しか知らない。
宗教
"きらめく黄金の"ガール:
ノームが多く存在しているため、信仰が残っている。
異次元:
次元界メカヌスの影響。

