ヴァールハルテ

Wahrhalte
雰囲気・景観
ヴァールハルテは、
ズートヴァル要塞の後背に位置する 南境の砦町 であり、
防衛・補給・滞留という三つの役割を背負わされた都市である。
街は二重の城壁に囲まれているが、
それは完成された防御ではなく、
拡張と応急処置を重ねてきた結果の姿に過ぎない。
石造の倉庫や修道施設が並ぶ中心部と、
木組みと土壁の家屋が密集する周縁部の落差は大きく、
特に南東部のアウセンヴァル地区では、
秩序と貧困が不自然に同居している。
全体として、
この街には「守られてはいるが、安心はしていない」
という空気が常に漂っている。
地理・環境
位置:
ヴァンデーゲン伯爵領南端、
ズートヴァル要塞から北へ半日ほどの距離に位置する。
南北街道と支流が交差する要衝であり、
古くから軍事・物流の中継点として利用されてきた。
- 南:ズートヴァル要塞、ルフェリア古戦場
- 北:伯爵領中枢部への街道
- 南東:難民流入地帯と旧防衛線跡
気候:
曇天が多く、風が強い。
冬季は冷え込みが厳しく、
負傷兵や流民にとっては過酷な環境である。
街区構成



中核区(旧市街)
- 城、評議棟、主要倉庫
- 正規市場
- 騎士団詰所
- 修道会施設
ヴァールハルテの政治・軍事・宗教の中心。
兵站区
- 物資集積庫
- 鍛冶・修理工房
- 荷馬車宿、厩舎
ズートヴァル要塞へ向かう物資は、必ずここを経由する。
アウセンヴァル地区(南東スラム)
Ausenwall
旧城壁の外に形成されたことから
「壁の外」と呼ばれるようになった地区。
現在は第二防壁の完成により城壁内に含まれているが、
行政的・社会的には依然として
「外側の人々」として扱われている。
- 非正規建築
- 私設礼拝所
- 非公式の施療・説教
- 治安は不安定
統治者
ヴァールハルテ城主
ルートヴィヒ・オルデイン
Ludwig von Oldein
ヴァンデーゲン伯爵の直臣であり、
南境防衛と砦町統治を一手に担う代官伯。
3人の息子がいる。
敬虔なハイローニアス信徒で、
秩序と武による統治を信じているが、
現実的で妥協も辞さない人物。
一部の市民からは
「冷たいが、彼がいなければもっと酷い」と評されている。
彼自身は、手から零れ落ちるものに大して苦々しい想いを抱いている。
宗教
ハイローニアス信仰
- 城主および騎士団の主信仰
- 修道会(戦士の聖堂)との関係は良好
- 「剣による秩序」を重視
礼拝堂 - ハイローニアスの戦士修道会が管理する「剣の聖堂」。
- 戦の前後に祈りが捧げられ、
- 城と騎士団の精神的支柱となっている。
聖カスバート信仰
- 治安・裁きの分野で協力関係
- 城主は中立的だが警戒している
南の混乱に教会が関与しているのでは、という噂がある
その他の信仰
- アウセンヴァルではネルル信仰が密かに広がっている
- 死を恐れない思想は、城から危険視されている

