ルフェリア古戦場

Ruferia Old Battlefield
雰囲気・景観
ルフェリア古戦場は、
300年以上にわたり繰り返し戦が行われてきた、死と記憶の集積地である。
緩やかな起伏のある荒地が広がり、
地表には砕けた武具、崩れた防塁、半ば地面に沈んだ石碑や旗竿の残骸が点在する。
場所によっては、
人の背丈を超える巨人族の白骨が半ば露出しており、
それらが古い戦線や防衛線の位置を今も示している。
霧や低い雲が流れ込みやすく、
風が吹くたびに、鎧の擦れるような音、呻き声に似た響きが聞こえると語られる。
地理と環境
位置:
モルディア空白地帯の北端、
枯れ川を南縁とし、その北に広がる広大な戦場跡。
この古戦場を横断せずにヴァンデーゲン伯爵領(北方)へ至るルートは存在しない。
すべての南北移動は、必ずルフェリアを通過する。
地形は一見なだらかだが、
- 地中に埋まった壕・塹壕
- 風化した陣地跡
- 陥没した古い墓穴
などが多く、移動は困難。
歴史的背景
ルフェリアは、
300年以上前、巨人族との決定的な大戦が行われた地として知られる。
当時、
巨人族の進軍を食い止めるため、
人間・亜人種連合軍はこの地で幾度も会戦し、
勝利と引き換えに膨大な犠牲を払った。
以降も、
- 国境紛争
- 反乱軍の鎮圧
- 魔術戦・異界侵攻
- グリムデール以前の小規模衝突
などが断続的に起こり、
「死が重なり続けた土地」となった。
現在
古戦場の北端には砦が築かれているが、
その役割は「支配」ではなく、
「この地の死と災厄が、北へ流れ込まないよう堰き止めること」
にある。
砦の兵は積極的に古戦場を制圧せず、
侵入や異変を監視し、
危険が拡大しないよう防ぐに留まっている。

