ラストブルン

Lastbrun
雰囲気・景観




ラストブルンは、
長く続いた枯れ川が完全に終わる地点に築かれた、「息をつぐための町」である。
峡谷地帯を抜けてきた旅人にとって、ここは初めて空が開け、
圧迫感から解放される場所だが、
同時に完全な安息にはまだ遠いことを誰もが理解している。
町並みは雑然としており、
倉庫、宿、厩舎、仮設の家屋が混在する。
整然とした都市計画は存在せず、
「必要に迫られて増えた建物」がそのまま残っている印象を与える。
外壁も一部しかない。
町の中心には広い空地があり、
市、集会、野営、葬送、物資の仕分けなど、
用途が定まらないまま多目的に使われている。
地理・環境
位置
- 枯れ川地帯の明確な終端部
- 南:峡谷と枯れ川地帯
- 北:湿地と丘陵が混じる移行地帯
- ここから先で、枯れていない川の流域へと入っていく
水源
- 地表水はほぼ存在しない
- 地下水位が比較的高く、
町の数か所に浅井戸と湧水点がある
町名「ラストブルン(休息の泉)」は、
この水源に由来するとも、
旅人がここで足を止めることに由来するとも言われる
気候
- 乾燥と湿り気の境界
- 昼夜の寒暖差が大きい
- 霧が出ることは少ないが、砂塵と靄が出やすい
人口・構成
常住人口:300~600人程度
常に変動する滞在者:
- 行商人
- 護衛
- 巡礼者
- 南から逃れてきた流民
人口構成は流動的で、
「この町に何年住んでいるか」を誇る者は少ない
統治・治安
明確な領主は存在しない
名目上はヴァンデーゲン伯爵領の影響下だが、
実効支配は弱い
実際の運営は以下の合議による:
- 有力な宿屋主
- 倉庫・水場の管理者
- 護衛団の代表
治安は「荒れてはいないが信用できない」
武装者が多いため、
小競り合いはあっても大規模な暴力は起きにくい
文化
- 町の価値観は極めて現実的
- 信仰は個人単位で行われ、
神殿や大きな聖堂は存在しない - 祈りは「感謝」よりも「無事であること」への確認に近い
南での体験を語らない者が多く、
夜になると宿の灯りだけが賑わう
宗教
特定の支配的宗教なし
主に見られる信仰:
- ハイローニアス(戦いを越えた者の誇り)
寺院が存在する。 - 聖カスバート(秩序と境界)
教会が小さいながらも存在している。 - 土地神・水神
ゲシュタイ信仰が残っている。
ネルル信仰は表立っては存在しないが、
影のように噂される

