ワンダーズウォーク

wanderers' walk

歴史と概要

かつて、北部から出発して現在のアストランド南部を通過し、
ドワーフたちの街ガーネットホールに至ったアストランド人一行は、
進むべきか引き返すべきかを議論した。

強大な山脈(マルテルイエ山脈)を大きく回り込めば、峡谷と脈々を水をたたえた河(ヴェイル川)に突き当たる。
その先には見たことも無いような大きな湖があるという情報を得た彼らは、さらに先に進むことを決意した。

しかしながら、困難な道にアストランド人たちは何度も何度も引き返すべきか迷ったという。
それが後にワンダーズウォークと呼ばれる、約500kmに渡るサンア湖までの行程だった。

現在

リベール辺境伯領とグレイウィルド境域を介してヴァンデーゲン伯爵領をつなぐのは、
このワンダーズウォークのみとなっている。
ワンダーズウォークは大きく分けるとエヴァーフローパスとディストラストパスとに分かれる。

ウォールオブドゥビエティと呼ばれる、超えるには切り立ちすぎている山を
南西からぐるりと回り込む箇所がディストラスト・パス、
現在はストーンリンクブリッジと呼ばれるドワーフとノームの技術の結晶である巨大橋を越えて、
ヴェイル川を南として北側を西から東に抜けていく部分がエヴァーフロー・パスと呼ばれている。


(ワンダーズウォーク)
ガーネットホールを起点とすると

ディストラスト・パス

  • ストーンウォッチ
    人型に見える巨大な岩が東から見下ろしているように見える。
    この場所から山中を抜けて、北側からウォールオブドゥビエティを抜ける道も模索された。
  • 橋の街リンクホルム
    ノームと2氏族のドワーフとアストランド人により建てられた、
    中空にかかる巨大な橋ストーンリンク・ブリッジ両側に広がる街。
    トルガで発見された古代の橋の技術を基に作られたとも言われているが、
    トルガの橋がこのストーンリンクブリッジの技術を基に改良された面もある。
  • リフトステップ
    ノームと2氏族のドワーフとアストランド人による一大事業、川から崖上まで荷物を引き上げる巨大な昇降機。
    約200年前に造られ、南北戦争までは定期的に改良をされてきた。3つあるが1つは壊れている。

エヴァーフロー・パス

  • ステップ・オブ・グローリー
    森の間を進んでいくと現れる、巨大な階段のような山岳地帯。
    西方から東方に向かう場合は極めて困難な段状の個所が何か所もある。
    東方から西方に向かう場合、危険な下降を含む道筋になる。
  • ウィスパリング・グレイド
    木々に囲まれた静かな草原。木々が避けているかのように広がる不思議な空間。
  • ブロークンバンド(旧トリニティホロウ)
    デザレイト・ウォッチの途中を北上した地点に発見された空洞と鉱脈。
    利用できる地下水脈もあり、鉱山にうってつけだった。そのことはストーンガード族のドワーフたちを通じてファイアハート族に伝えられた。
    ストーンガード族、ファイアハート族、アストランド人三者の交流の地となっていたため、トリニティホロウと呼ばれるようになった。
    しかし、グリムデールの魔法爆発によってガーネットホールを訪れたファイアハート族は、
    同胞に冷たくあしらわれ、極限まで疲労した体に鞭打って歩みを続けなければならなかった。
    この苦難の末にトリニティホロウにたどり着いたファイアハート族とストーンガード族、そして仲裁に入ったアストランド人の間で戦いが起こった。
    かつてアストランド人とドワーフたちの協力の象徴であったが、長い間放棄されていた。
    ドワーフからは「トリニティホロウ」の名で呼ばれることはなく、代わりに「ブロークンバンド (Broken Band)」と呼ばれている。
    近年、鉱山の開発が再開され、再び活気を取り戻そうとしている。
  • デザレイト・ウォッチ
    森の間に広がる荒れた地域。旅人たちは何度も進むべき方向を見失いかけたという。
  • 宿場町ラストヘイヴン
    ヴェレトニアから西方へ進んだ先にある宿場町。
    旅人たちが最後に安息を得る場所であり、長い旅路の途中での一時的な休息所。
  • 分岐点の町クロスウェイ
    ドラスウィルに至る分岐点の街。
    街の規模に不釣り合いな量の物資が運び込まれていると言われている。
  • 砦の町ドラスウィル
    ヴェレトニアの北部、盟約により立ち入らない事とされた森の中にドラゴンと戦っていた名残の砦と、街がある。
    グリーンドラゴン討伐に向けて、クロスウェイから物資が運び込まれ、ひそかに再軍備が始められている。



サンライズ・レイクビュー
サンア湖の西岸から眺める、湖が目の前に広がり、その向こうに朝日が昇るという壮大な光景。
太陽が昇る方向に湖が広がる場所で、かつてのアストランド人たちはその美しい光景にみな涙したという。

サンア湖から出ていく唯一の川ヴェイルリヴァーがゆっくりと流れ出している。
夜明け頃はたくさんの船が湖面できらめき、非常に美しい。

→至ヴェレトニア

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