ヴェレトニア

Veretonia




地理・環境
位置:
リベール辺境伯領、サンア湖の西側、豊かな農地と森林に囲まれた場所にある。
気候:
温暖湿潤で、周辺の農地では多様な作物が栽培されており、特にワイン用のぶどうが有名。 この地域ではやや雨が少ない。
ヴェレトニアの雰囲気・景観
湖と農地に囲まれた城塞都市
サンア湖の西岸、穏やかな丘陵地帯に広がるこの都市は、外壁をめぐらせた中核の城塞区と、ゆるやかに広がる郊外の農村区から構成される。
城は堅牢で石造りの伝統的要塞建築。市街は石畳と白壁の建物が整然と並び、港や市場周辺には色とりどりの天幕が広がる。
湖の気配と霧の町
朝夕にはサンア湖から立ち上る霧が街を包み、街灯や魔法光源の淡い灯りが幻想的な雰囲気を醸し出します。
港の周囲は魚市場や酒場が並ぶ活気のあるエリアですが、湖面に霧がかかると一転して神秘的な趣に変わります。
“北の理性、南の情熱”の交差点
北部の学問的気質と南部の民俗・祝祭的文化が交錯する場所であり、ヴェレトニアは“辺境の都”でありながら、洗練と土着性の絶妙なバランスをもつ都市といえる。
文化・教育・芸術
騎士訓練と職人育成
リベール騎士団を支える訓練施設があり、若者たちは軍務や護衛の技術を学ぶ。
また、職人ギルドも発達しており、鍛冶・織物・醸造などの伝統技能を継承しています。
小さな魔術学区
「秘術の連盟」の分所があり、マルセロ・ブライトスターが穏健派の教師として滞在。
街の図書館では魔法理論書や占星図が閲覧でき、聖カスバート教会との協議の上、一般住民への魔術教育も部分的に許可されている。
芸術の祭典と収穫祭
年に一度の「サンアの芸術祭」は詩人、舞踏家、仮面劇団が集う都市最大の祝祭であり、都市全体が舞台と化す。
収穫祭では葡萄とワインの祝福が街中で行われ、路上では陽気な音楽と踊りが絶えない。
成り立ち・歴史
起源と発展
ヴェレトニアは、「第一の渡航(B.C.300)」の後にリベール辺境へ入植したアストランド人の一派によって築かれた。
湖と肥沃な土地に恵まれたこの地は、当初は農耕民の定住地として始まり、やがて周辺の防衛拠点、交易拠点として発展していった。
辺境伯家の本拠地へ
アストランド王国成立(A.D.0)以降、王国の南部防衛を担う「リベール辺境伯家」の本拠として正式に定められた。
約30年前(A.D.168)、現辺境伯アルベリックがドラゴンとの交渉に成功したことで、防衛都市としての地位を確立。
芸術と秩序の町へ
10年前からは文化的発展も進み、聖カスバート教会と秘術の血盟の協力によって“神秘と理性の均衡”を模索する都市運営が始まっている。
宗教
聖カスバートの大神殿
中心街に堂々と構える大神殿は、聖カスバート信仰の地方拠点。
道徳・医療・浄化を重んじるこの宗派は、教育と治療、そして行政にも深く関わる。
ペイロアの神殿
湖から昇る朝日を崇めるペイロア信仰も根強く、港近くには光の神殿が存在。漁民や旅商人たちの庇護神として信仰を集めている。

