エルグリア

Elgria
地理・環境
位置:
エルグリアはリベール辺境伯領南西部に位置する鉱業都市で、サンア湖岸、モーデンフェンとヴェレトニアのほぼ中間地点にある。
モルテンピーク山の山肌に存在するギコベル鉱山から産出される銀の精錬とインゴットの製造を中心とする産業都市。
ヴェレトニアとの密接な経済的関係を持ち、地域の経済活動や軍事戦略において重要な役割を果たしている。
南西側24マイルあたりからモルテンピーク山(標高2400m強、標高差1600m)。
気候:
温暖湿潤で、この地域ではやや雨が少ない。
エルグリアの雰囲気・景観
エルグリアはサンア湖に面した港町であり、かつ南西のモルテンピーク山(標高2400m)とギコベル鉱山に支えられた山・湖・鉱山が交差する産業街。
湖側は港と倉庫群が広がり、鉱山側には煙の上がる精錬所や鉱夫の宿舎が立ち並んでいる。
都市の東側は防衛拠点や兵舎が集まる区画となっており、都市全体が石造りと黒煙の景観を持つ。
文化・教育・芸術
鉱山の危険と隣り合わせの生活の中で生まれた労働歌や叙事詩が広く歌われており、
詩の中ではモルテンピーク山の「赤い心臓」や「銀の血管」など、鉱山を擬人化する表現がよく見られる。
娯楽は質素ですが、鍛冶師や彫金師による銀の装飾品づくりが盛んで、
特に鉱山の守護神像や祈祷用の護符などが地域の美術工芸として重要。
鉱山ではノームたちによる機構も活躍している。
成り立ち・歴史
エルグリアはリベール辺境伯領による鉱山開発政策の一環として築かれた都市であり、ギコベル鉱山の発見が都市の出発点となっている。
歴史上、エルグリアの銀は「北部防衛戦争」や「亜人種侵攻時」の軍資金として使われた記録もあり、戦争と経済の結節点でもある。
初期は鉱山労働者のための野営地から発展した集落で、やがて精錬所、港湾設備、兵舎が順次設置されて都市化した。
アストランド歴160年代(約40年前)には、リベール辺境伯が鉱山経営を強化し、軍の保護下で都市として整備された。
ヴェレトニアへのインゴット輸送を確保するため、湖上交通路の整備と軍事路の開通が行われ、現在のような鉱業街へと成長した。
宗教
最も広く信仰されているのは、鍛冶の守護神であるドワーフ由来の「モラディン」、ノームたちが信仰する"きらめく黄金の"「ガール」。
また、聖カスバートの神殿の分院も存在し、労働者や病人、鉱山事故の犠牲者への祈りが捧げられる。
火山の女神ジョラミーは畏怖されつつも、一部で信仰されている。

