ノズヴォロ鉱山街

Nozvolo



地理・環境
位置:
マルテルイエ山脈南東部。セームからトルガを経由した後、山道を経て北西に向かった位置にあり、湖岸からはやや離れている。
鉱山の管理は商人ギルド「レイクエンド・メルカント」の力が非常に強くなっている。アリアム子爵もリベール辺境伯も手出しが出来ない。
規模と構成:
人口約600人程度。粗野な鉱山街。居住区、鉱区、ギルド区域、奴隷居住区、旧鉱区(閉鎖区域)に分かれる。
セームから仕事を求めてトルガ経由で鉱山労働に従事し始めた者もいるが、2割程度にとどまる。
住民構成:
テライナ人(多数は懲役者)、ファイアハート族のドワーフ鍛冶工、ノーム技師、数名の商人ギルド監督官。
成り立ち・歴史
かつての襲撃:
A.D.168年、ノズヴォロ鉱山街はグリーンドラゴン“イズィンス・ロングテイル”の襲撃によって大打撃を受けた。
特に居住区の3割近くが半壊。有毒ガスで住民の多くが死ぬ。
現在:
生き延びた住人や流刑囚が、廃材・鉄板・岩石ブロックを寄せ集めて一時的に再建。
しかしながらその後鉱山は閉山され、マルテルイエ山のコボルドたちが鉱山を占拠した。
コボルド
マルエルイエ山のコボルドはグリーンドラゴンを崇拝している。
現在もコボルドの一部族が残存し、小規模な小競り合いが繰り返されている。

その後、約30年間閉鎖されていたが、約1年前に商人ギルドが派遣した冒険者たちにより鉱山が奪還され、再び採掘が再開された。
自主的にトルガから再び鉱山に戻った者もいるが、その数は極めて少ない。
それまで掘られていた旧道は鉱脈が途切れたため、やや東に離れた場所を掘り始めたところ
シャルカナス王国時代のものと思われる遺跡が発見されたため、冒険者が調査に入ることになった。
ノズヴォロ鉱山街の雰囲気
街の雰囲気:
粗雑で監獄のような雰囲気。常に煙と鉄と汗の匂いが漂う。
秩序維持:
商人ギルドが警備部隊を雇って秩序を維持。バーラル傭兵団が常駐。
冒険者の関与:
モンスターの駆除、逃亡奴隷の追跡、遺跡探索依頼など。
ノズヴォロ鉱山街の建物
居住区の建物はグリーンドラゴンの襲撃で半壊した建築物を手直しして利用している。
街の中で真新しく見えるものは鉱山の管理を代行している『ノズヴォロ鉄契約会』の建物で、
各所に聖カスバート教会の影響力を強く感じられる。
ノズヴォロ鉄契約会本部
外観:
街で唯一“まともに見える”建物。青灰色の石材と黒鉄の骨組みで堅牢に築かれ、2階建ての監視塔を兼ねる。
正面には「誓約と秩序」の文句が彫られた銘板と、カスバートの天秤を模した意匠。
灰の安息舎
業態:宿屋(簡素)
外観:元修道院の建物を改築。壁に灰白色の塗装、屋根は崩れかけ。
特徴:名前とは裏腹に安息など望めない、三角ベッドが並ぶ雑魚寝宿。
通称「終の宿(ついのやど)」とも呼ばれ、宿泊客の多くが行方不明になる噂あり。
懲役制度の闇
テライナ人を中心とした「鉱山懲役法」が存在。罪状の軽重を問わず強制労働。
セームから「厄介払い」として送り込まれる者も多い。
ギルドと司教館の間で囁かれる「黒い取引」あり。
鉱山での労働が罰則のように使われていることについて、ドワーフたちが特に不満を持っている。

