トルガ

Tolga
地理・環境
位置:
セームの街から北へ、湿地帯を抜けた2~3日ほどの距離にある。
街の北門から続く街道はノズヴォロ鉱山街に続いている。
ノズヴォロ鉱山からの避難民が押し寄せたことにより、街の北側のスラム化具合はセームの比ではない。
人口:
約2,000人。人間(テライナ人が多い)、
この地域では一番ファイアハート族のドワーフが多く、ノーム、テライナ人も住む多種族の混在地域。
特徴:
川をまたぐ巨大なドワーフ建築の石橋が象徴で、北部に向かう橋そのものが街の一部と化している。
両端から建物が並び、橋全体が市街地のように利用されている。
石橋「トルガ・スパイン」
橋の構造:
長さはおよそ300メートル、高さは川面から最大で40メートルほどで、橋桁部分に隠れた秘密の通路や倉庫が多数存在する。
通路には小部屋が並んでおり、かつては橋の守りとして使われた施設が残っています。
ドワーフの伝統:
トルガ・スパインはドワーフ建築の傑作とされ、橋には「土の力を讃える」紋様やドワーフ神の像が彫られています。
多くの人々は橋を無断で使用しているものの、ドワーフたちにとっては「聖なる土地」として敬意が払われています。
機能:
商店、宿屋、そして武器工房が軒を連ね、特に橋の中央部には市が立つ。橋の下には飲み水を供給する泉が湧き、そこは町の小さな集いの場となっている。
成り立ち・歴史
トルガはノズヴォロ鉱山までの交通の要所として発展した町で、
巨大な石橋が建設されたのはシャルカナス王国時代、あるいはさらに古い時代であるとも言われている。
当初は敵対的な亜人種対策にも重要な拠点で、橋の上には防御施設や小さな砦もあった。
時代が進むにつれて商業の要所として発展し、貿易や宿場の町として賑わうようになりました。
しかしその後、ノズヴォロ鉱山がマルテルイエ山に棲むグリーンドラゴンの攻撃を受けて半壊、
鉱山街からの大量の避難者がトルガに流入したことにより、治安が悪化。
橋の狭い通路や暗がりを利用してならず者が潜み、商人や旅人を狙った盗賊事件が発生している。
街には自警団が存在しますが、治安維持が行き届かず、盗賊や闇商人が多いのが現状。
ノズヴォロ鉱山が5年前に再開したが、かつてほどの賑わいみせないのはやはり治安の問題が考えられる。
トルガの街の雰囲気
橋上市場 (マーケットアーチ)
各種金属加工品や武器が並び、橋上の市場として活況を呈している。
橋の両端には鍛冶屋や武具屋が並び、特にドワーフが経営する鍛冶場では、高価な武具や修理を頼む人々が多く訪れる。
橋の真ん中には雑多な市場が開かれ、アストランド地方のあらゆる品物が並ぶが、
時には怪しげな品物も売られているため、町の管理者たちは頭を悩ませている。
居住区
町の西側には低層の石造りの建物が多く、川を見下ろすようにドワーフの工房や住居が点在。
橋の上に住む人々は、昔からのドワーフ職人やそれに従事するノーム、森の民が多く、特に森林の知識や狩猟技術に優れた住民が多く見られる。
建物は小さく密集しており、町独特の狭い通りや急な階段が特徴的。人々は古くからの職人や商人が多く、観光客や旅人も多く見られる。
水場 (アンダーパス・ウェル)
川沿いには、トルガ・スパインの下部から湧き出る泉もあり、町の主な水源になっている。
一部では橋の地下倉庫を活用して、夜になると隠れた地下取引が行われていると言われている。
名物と風習
橋の鍛冶工房:
「トルガの炎」と呼ばれる鍛冶工房では、伝統的なドワーフの技術を用いた高品質な武器が作られ、セームや周辺の街からも注文が入る。
祭事:
年に一度、橋の建設を祝う「トルガの奉納祭」が開かれ、町全体で大きな宴が催される。
酒を飲み交わし、鍛冶の技術を披露するこの祭りでは、ドワーフたちが腕を振るって新しい武器や装飾品を展示する。

