オーバド・ハイ

自然、季節の変化、野生動物の守護者
教義
オーバド・ハイはすべてが自然であるべきと考える。
生も死も含め、すべては変化する大きな循環の中にあり、人間によって変化させるのは最小限にとどめるべきであると考える。
主な信者
森の民の神だったが、テライナ人寄りのアストランド人の一部にも信仰が広がった。信者は少ない。
ドルイドの中には具体的に神としてのオーバド・ハイを信仰する者もいる。
オーバド・ハイ信仰
組織の名前:なし
建造物:ストーンサークル
アローナの教団は地域と調和し、他の神々への信仰にも極めて寛容である。
アローナの礼拝堂は他の神々の礼拝堂を兼ねていることが多い。
森の守護者たち:
アローナの神官や巫女たちは、「森の守護者(Wardens of the Grove)」と呼ばれる女性たちによって組織されている。
彼女たちは森と動物、そして自然全体の保護を行い、森の民やテライナ人との深い関係を築いている。
彼女たちはアローナの教えを体現し、村々で自然の恵みと調和した生活を広めている。
女性が中心の信仰: アローナ信仰では、女性が主導することが非常に重要視されている。
特に森や自然とのつながりが強く、女性たちは「生命の循環」を守る者として高い地位を持つ。
彼女たちは森を守るための儀式を司り、命を育む力を神聖視している。
男性も信者として存在するが、信仰の中心にいるのは女性であり、彼女たちが自然と生命の守護者として尊敬されている。
シンボル:
葉、木の枝、石の環。特に自然の変化や循環を象徴するストーンサークルが神聖視されている。
僧侶の呼び名:
ワーデン(Warden)
服装:
茶色や深緑の自然素材で作られた簡素なローブ、鹿革や麻などの自然素材を使用。
ローブは大地や森と調和し、周囲の自然環境と一体化するためのもの。
僧侶たちは花や木の枝を髪や帽子に編み込み、足元は素足か草履を履くことが多い。
儀式では木の枝を模した杖や、葉の冠を着用して自然と一体になることを強調する。
ストーンサークル(石の環)と儀式
ストーンサークルの意味
自然と宇宙の象徴:
自然による大きな現象(隕石・山火事・地震・洪水など)が起きた場所にストーンサークルを作ることがある。
ストーンサークルは、自然と宇宙の秩序を象徴し、その力を引き出すための神聖な場所とされている。
サークルを形成する石は、自然のエネルギーを集め、それを利用して季節の変化や天候、生命のサイクルを祝福するために使われる。
自然の力の集中:
ストーンサークルは、自然の力が集中し、神聖なエネルギーが溢れる場所とされている。
ドルイドたちはこれらの場所で瞑想を行い、自然のエネルギーと一体化し、季節の変化を予測したり、自然界のバランスを調整したりする。
儀式と集会:
ストーンサークルは、オーバドハイ信仰において最も重要な儀式の場所である。
四季の変わり目や天体の動きに合わせて、信者やドルイドたちが集まり、自然への感謝と力を求める儀式を行う。
石の配置や形状によって異なる力が呼び起こされると信じられており、特定のサークルは古代から続く神聖な地とされている。
儀式の中心:
ストーンサークルでは季節の祝祭が行われ、春には新たな生命の誕生を、秋には収穫と死のサイクルを祝います。
サークル内で行われる儀式は、自然の循環と生命の調和を祝福するものです。
ドルイド
ドルイドの源流
- 「森の民(アラナ)」
アストランドにおけるドルイドの多くは、森の民(アラナ) の出身である。
彼らの文化において、自然の霊との交流は生活の一部 であり、特定の聖なる森や泉が信仰の中心となっている。
森の民の間で特別な血筋の者たちが、強力なドルイドとして導かれることがある。 - 「シャルカナス王国時代の異端」
かつて、シャルカナス王国ではペイロア信仰が国教だったが、一部の神官たちは 自然と太陽の融合信仰 を主張し、
自然の力を賛美する神秘主義的な学派 を形成した。
この異端者たちはやがて王国を追われ、密林や山岳地帯に逃れて生き残り、独自のドルイド文化を築いた とされている。
現在も、シャルカナスの遺跡の奥深くには、彼らの信仰の痕跡が残っている。
ドルイドは自然そのものを崇拝するが、具体的に神としてのオーバド・ハイを信仰する者もいる。

