コールドベイン

Coldbane
ウェイゼルネン辺境伯領/小規模な鉄鉱山村
●雰囲気・景観
コールドベインは、寒冷な北方山地にあり、鉄を掘り、冬を耐え、
坑道から時折現れる怪物に備えながら暮らす人々によって
山腹に開かれた鉱山と、その斜面下に形成された小さな鉱山村である。
石と木を組み合わせた寒冷地向けの住宅、鉱石を運ぶ荷車、鍛冶場、倉庫、坑木置場などが並び、村全体に鉱山労働者の生活が色濃く現れている。
一方、鉄の産出量そのものは特別多いとはされておらず、王国内で名の知られた大鉱山ではない。
商人や旅人がわざわざ訪れることも少なく、北方の山中にひっそり存在している。
住民の大多数は人間。少数のドワーフとノームが暮らしている。
ドワーフは採掘や鉱石の鑑定、坑道管理などに強く、ノームは測量、機械、鉱石選別などの技術を持つ者が多い。
ただし彼らは大きな独立共同体を形成しているわけではなく、村社会の一員として生活している。
古いハイローニアス神殿とテルチュアの祠、山腹に点在する坑道、鉱石を積んだ荷車。
それらが村の日常を形作っている。
旅人から見れば、「ヴァイモアの北にある、少し古びた鉄鉱山村」。
それ以上の意味を持つ場所には、まず見えない。
●地理・環境
ヴァイモアから北へおよそ3日の山脈地帯に位置する。
主要坑道は山腹にあり、そこから斜面を下った場所に村が形成されている。
冬季は積雪、凍結、吹雪が多く、山道の通行が困難になることも珍しくない。
街道は狭く、大規模な隊商や軍勢の移動には適していない。
坑道内には落盤、地下水、狭隘な通路などの危険があり、時にはアンバーハルクをはじめとする地下怪物が現れることもある。

●街区区分
山腹坑道区
村より高い山腹に主要坑道が開かれている。
坑口周辺には鉱石運搬設備、坑木置場、工具置場、作業小屋などが集まる。
鉱夫以外が日常的に立ち入ることは少ない。
選鉱・作業区
坑道から運び出された鉱石を砕き、品質ごとに選別する区域。
採掘された鉄鉱石の品質にはばらつきがあるため、熟練した鉱夫や技師による選別が重要となる。
少数のドワーフやノームの職人も、この工程に関わっている。
ハイローニアス神殿区
選鉱区域からさらに斜面を下った場所に、古いハイローニアス神殿が建つ。
かなり古い時代から存在する神殿で、一時期は打ち捨てられていた。
現在は再興されているものの、建物には古い石造部分と後世の補修部分が入り混じっている。
神殿の近くには鉱石や資材を保管する石造倉庫と、小さな守備詰所がある。
村中心部
比較的平坦な場所に住宅と生活施設が集中している。
村長宅、共同井戸、小市場、宿屋、酒場、鍛冶屋、食料品店などがある。
大きな商店街はなく、必要最低限の店と職人が村人の日常生活を支えている。
住宅・職人区
鉱夫の家族、鍛冶職人、木工職人、荷運び人、猟師などが暮らす。
ドワーフやノームの住民もごく少数存在するが、独立した居住区を形成するほどではない。
鉱石集積・積出区
村の下部、ヴァイモア方面へ向かう街道沿いにある。
採掘された鉄鉱石を一時的に保管し、荷車へ積み替えるための倉庫、秤量所、馬屋などが並んでいる。
●歴史
主産業は鉄鉱石の採掘。
採掘された鉱石は村内で選別された後、ヴァイモア方面へ運び出される。
鍛冶、工具修理、木工、荷車修理など、鉱山を維持するための職人も多い。
狩猟や小規模な牧畜も行われているが、食料の一部は外部からの輸送に依存する。
鉄鉱山としては特別大規模ではないものの、採掘される鉱石には比較的品質の良いものが含まれているため、村の生活は周辺の同規模集落よりやや安定している。
●産業・交易
主産業は鉄鉱石の採掘。
採掘された鉱石は村内で選別された後、ヴァイモア方面へ運び出される。
鍛冶、工具修理、木工、荷車修理など、鉱山を維持するための職人も多い。
狩猟や小規模な牧畜も行われているが、食料の一部は外部からの輸送に依存する。
鉄鉱山としては特別大規模ではないものの、採掘される鉱石には比較的品質の良いものが含まれているため、村の生活は周辺の同規模集落よりやや安定している。
●統治と権力構造
村長はハルヴァルト・ヴィンテル。
人間男性、50歳前後。
代々コールドベインに暮らしてきた古い家系の当主で、テルチュアへの信仰が篤い。
貴族ではなく、村人からの信頼によって村をまとめている。
鉱山運営についてはハイローニアス神殿や鉱山監督たちとも頻繁に協議する。
村長と神殿の間に明確な上下関係はなく、村政と鉱山・宗教上の問題について役割を分担している。
●宗教
ハイローニアス
村で最も影響力の強い宗教。
中規模の古い石造神殿が存在する。
鉱夫の安全祈願、武具の祝福、地下怪物への対処、村の防衛などにも関わっている。
神殿責任者はエーベルハルト・グレイヴ。
人間男性、40代後半のクレリック。
寡黙で実務的な人物で、鉱夫や村人からの信頼も厚い。
テルチュア
村外れから山へ向かう古い道沿いに、小さな祠が存在する。
寒波、吹雪、雪山、冬季の旅などに関わる祈願が行われ、鉱夫や猟師にも信者が多い。
村長ヴィンテル家も代々テルチュア信仰を受け継いでいる。
聖カスバート
村内に聖カスバート教会は存在しない。
王国や領内の行政制度を通じて間接的な関与はあるものの、日常の宗教生活ではハイローニアスとテルチュアの影響が圧倒的に強い。

