エルフ郷ウェイトリストール

Weitristoll

●雰囲気・景観

ウェイトリストールは、巨大な森林の中に広がるエルフたちの居住地域である。
同じ名を持つ中心都市ウェイトリストールと、その周辺に点在する複数の町によって構成されている。
各町は独立性の高い共同体であり、中心都市を頂点とする人間の封建領とは異なる社会を形成している。

エルフたちは長い年月をかけて多様な生活技術を身につけるため、各町は日常生活に必要な機能を幅広く備えている。

中心都市ウェイトリストールは、周辺の町へ物資や技術を供給する場所というよりも、エルフ郷全体の意思決定と交流の中心地として存在している。
森林と水に恵まれた地域であり、その景観や建築にはエルフの長い歴史と自然観が反映されていると考えられる。

●地理・環境

ウェイトリストールは、北方と東方に山脈が走る巨大な森林の中に存在する。

非常に水に恵まれた土地であり、森林内には複数の町が点在している。

周辺地域

  • 北方:森林と山脈を挟んで、バルトウィン伯爵領・カーラズ公爵領方面
  • 東方:山脈
  • 北東:山脈上に古都マートリアージュが存在する
  • 南方:ライネ大河を挟んでウェイマス公爵領
  • 西方:バルトゥイン、ミーダー、ウェイマスにまたがる

ウェイトリストールには明確な領土境界が存在しない。

巨大な森林内に広がるエルフの居住地と生活圏が、エルフ郷ウェイトリストールとして認識されている。

●歴史

■ エルフの共同体の形成
ウェイトリストールの正確な成立年代は不明。
中心都市ウェイトリストールと複数の町からなる現在の地域構造は、エルフたちの長い歴史の中で形成されてきた。
各町はそれぞれ独立性を持ちながら、地域全体に関わる問題については中心都市ウェイトリストールで意思決定を行う。
各共同体の詳しい成立経緯については未確定。

■ アストランド人との関係
過去には、ウェイトリストールのエルフとアストランド人の間に交流が存在した。
しかし、「分裂の抗争」におけるアストランド勢との武力衝突は、両者の関係を大きく損なうこととなった。
当時、エルフは南北アストランドの争いへの加担を拒否していたが、北側アストランド勢によるエルフ辺境集落への偽装攻撃を契機として、バルトウィン方面で戦闘が発生した。
現在、間接的あるいは直接接する人間の領土である、カーラズ公爵領、バルトウィン伯爵領、ウェイマス公爵領とは断交状態にある。

■ 古都マートリアージュ
ウェイトリストール北東の山脈上には、古都マートリアージュが存在する。
マートリアージュは現在、都市として使用されていない。
古都には、現女王アリシェンナの母であり、「真の女王」と呼ばれるシルウェリアが眠っていると言われている。
現在はシルバードラゴンが古都を守護しており、エルフとの間には何らかの盟約が存在する。
古都が使用されなくなった理由、シルウェリアが眠る事情、盟約の内容は明らかにしない。

●産業・交易

ウェイトリストールでは、特定の職業への極端な分業が進みにくい。

エルフは長寿であり、一人の人物が長い人生の中で料理、裁縫、武器製作など、多様な生活技術を習得する。

そのため、各町は特定の産業だけに依存するのではなく、生活に必要な多くのものを共同体内で賄うことができる。

特定の技術に突出した名匠や熟練者は存在するが、その人物が暮らす町全体が同じ技術に専業化しているとは限らない。

中心都市ウェイトリストールも、地域内のすべての生産や交易を集約する場所ではない。

●統治と権力構造

■ 現女王アリシェンナ
ウェイトリストールの現在の統治者は、女王アリシェンナである。
都市ウェイトリストールに居住し、エルフ郷全体の意思決定に関わる。
ただし、各町は独立性を持っており、女王がすべての町の日常的な運営を直接管理する体制ではない。
中心都市ウェイトリストールは、各町の代表者たちが集まり、地域全体に関わる問題について協議する場所となっている。

■ 各町の統治
各町は、それぞれ独立性を持つエルフの共同体である。
D&D3.5版『自然の種族』の「共同体の社会体制」「公職」を参考とし、主・女主に相当する統治者と、その相談役や公職を通じて共同体を運営する方向とする。
巡視、防衛、建築、備蓄、自然環境の管理、伝承の記録、武技の教育、宗教儀式などを担う公職が想定される。

■ 長老
女王アリシェンナの父は、現在、ウェイトリストールの長老の地位にある。
長老は単に高齢であることを示す称号ではなく、統治者の信頼する相談役としての性格を持つ。
父の名前や過去の地位は未確定。

■ 「真の女王」
ウェイトリストールには現在の女王アリシェンナが存在するが、エルフたちの間では時折、次のような曖昧な言い回しがされる。
「真の女王は、ここにはおられない」

●信仰

ウェイトリストールでは、エルフの神々への信仰が存在する。
各町には、特に敬われる神格や特徴的な祭礼がある。
ただし、一つの町が特定の一柱だけを信仰するわけではなく、町ごとに信仰の特色が異なる程度。

神格 主な要素
コアロン・ラレシアン: エルフの伝統、魔法、芸術
セハニーン・ムーンボウ: 月、夢、神秘
ソロナー・セランディラ: 弓術、狩猟、森林の守護
エアドリー・フェンヤ: 空、風、鳥、歌
ハナリ・セラニル: 美、愛、芸術
ラベラス・エノレス: 時間、長寿、歴史

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